N-3 Exhibition “RICH BLACK”
2025年2月1日(土)〜2月9日(日)
平日12:00-20:00/土日祝日10:00-19:00
リッチブラックは印刷の世界で、単なる黒ではなく、
複数の色の重なりによって実現される「より深い黒」を指します。
各アーティストの黒を使った異なるアプローチと、
「黒」という色に隠された色彩や奥行き、多層的な物語や感情を
お楽しみいただければ幸いです。
Naohisa Yamaguchi
神奈川県出身
’90年代ゲーム会社でイラストやロゴデザインなどの仕事をする。
2000年に退職しフリーのイラストレーター、アーティストとして活動をする。
日常の中で感じる虚無感や矛盾を、
一見不気味にも見える無表情の女の子を通して表現。
無表情だからこそ浮かび上がる心理を描いている。
Naoki Urayama
1975年生まれ
千葉出身
東京デザイナー学院グラフィック科卒業後
デザイン事務所に所属しグラフィックデザイナーとして働きながら
2020年よりアクリル絵の具を使用した制作を始める
2024年から作家活動を本格的に始める。
幼少期より日本の漫画やアニメに見られる自由な誇張表現、
特に鳥山明(Akira Toriyama,1955 – 2024)の冒険心に満ちた世界観や、
キャラクターをデフォルメする手法からも大きな影響を受けると同時に
西洋絵画のアルブレヒト・デューラー(Albrecht Dürer,1471 – 1528)
の構図や質感表現に影響を受ける。
リアリズムとデフォルメといったこれら異なる要素を
融合させる独自の視点を活かし動物を擬人化するアプローチによって、
動物が持つ力強さや美しさ、生きるという事を表現した制作を行い、
鑑賞者に「生命賛歌」日常生活の中で見過ごされがちな生命の美しさや儚さに気づき、
心の癒しを感じてもらえることを願っている。
nAo OKAMOTO
1981年、兵庫県西宮市生まれ。
学生時代には映像制作を専攻。MV・ショートフィルムなど様々な映像制作を手掛ける。
2004年、ニューヨークに単身渡米。現地で触れたアートに感銘を受け、独学でアート・デザインを学
ぶ。その中で独自の技法”Bubble Art”(バブルアート)を確立。一方で、映像制作にも引き続き携わり、
2010年にはフィラデルフィア美術館でのアート動画パフォーマンスをした経験を持つ。
2011年、帰国。その後日本をベースに活動している。
まるで泡のように互いに見えない繋がりで結び合い影響し合っている万象の、その見えない繋がりを
自然の要素を取り入れることにより可視化し、意図を超えた美しさを生み出す”Bubble Art”。
“Bubble”という円形は、予測不能な偶然と自然の法則が交錯する瞬間を捉えている。
目に見えない繋がりこそが美の源であり、偶然と必然が相互に補完し合うことを表現している。
また、全て手作業にこだわり、唯一無二の作品を紡ぎ出す。
独自の視点を加えたタイムレスな作品は媒体を問わない。
様々なストーリーやシンボル、立体造形とシームレスにコラボレートし、
既存概念を飛び越え、鑑賞者との間にユニークな空間を創出する。