心地よく穏やかに生活するための視点や思考をコンセプトに
油彩やアクリル画、立体作品を制作するアーティスト
MURKOS / ムーコス氏の個展＜TITLE / UNTITLED＞を開催いたします。

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見えないものを意識する感覚

“見えないものを意識する感覚” をコンセプトにした作品です。
人や物事にはそこに至るまでのストーリーがあり、目に見えるものではないため普段は通り過ぎてしまうことがあります。
環境やマインド、タイミングなど、何かのきっかけで見えていないものを知りたいと思ったり意識したりするのではないでしょうか。
今は知りたいことがあればパソコンやスマホで多くの情報を見ることができます。
過去の出来事について誰かが残した断片を知ることができます。
大切なのは知りたいと思う気持ちや “見えていないものがある”と頭の片隅においておくことだと思います。

油画は2 層になっており1層目を描き終えた後、上から下地を塗り新たに2層目の絵を重ねていきます。
1層目はデジタルアート、2 層目はフィジカルの作品になっています。
デジタルアートはリアルでは存在しない作品ですがデジタルの作品として見ることができます。

作品のタイトルは日付です。「日にちは日々の目印に過ぎません。誰かにとっては何でもない一日が、
誰かにとっては特別な一日かもしれない。」という意味を込めて、
どこかにいる誰かの 1 日の中の一瞬を描きました。1 層目のデジタルアートは誰かの過去のその日、
2層目のフィジカルの作品は誰かの現在に近いその日をイメージしています。

そして、今回の個展では「TITLE / UNTITLED」をテーマに制作しました。
誕生日やクリスマス、記念日といった “タイトルのある出来事” もなにげない日常 “タイト ルのない出来事” も、
どちらも大切な思い出だです。けれど、思い出せない部分があったり、別の記憶と混ざってしまっていることもあるかもしれません。
1層目を “過去”、2 層目を“現在の記憶” を重ねて描いています。
スマホを使いながら、1層目に描かれた“過去” と2層目の“記憶”をたどる感覚を、作品を通して楽しんでいただけたら嬉しいです。