GROUP EXHIBITION
ESPRESSIONE
2024.12.14 sat – 12.22 Sun
平日12:00-20:00/土日祝日10:00-19:00
入場無料
GROUP EXHIBITION “ESPRESSIONE”
2024年12月14日(土)〜12月22日(日)
平日12:00-20:00/土日祝日10:00-19:00
高橋 宣光、川口 絵里衣、渡邉 城大の三人の
人物画アーティストによるグループ展<ESPRESSIONE>を開催いたします。
Senko Takahashi @senkotakahashi
Elly Kawaguchi @ellykawaguchi
WATANABE Kunihiro @johdai_p_a_pic
<ESPRESSIONE>とは、
イタリア語で「表情」を意味する言葉です。
本展では、三人のアーティストが描く人物画を通じて、
多彩な表情や感情、そしてその背後にある物語を感じていただけると思います。
ぜひ、描かれた表情に込められた思いやメッセージを読み解きながら、
お楽しみいただければ幸いです。
高橋 宣光
Senko Takahashi
@senkotakahashi
https://www.senko-takahashi.com/
東京都生まれ
多摩美術大学(旧・多摩芸術学園)卒業
卒業後、NYに渡米、広告デザイン会社に4年間勤務して帰国
帰国後はグラフィックデザイナーとして活動
その後アーティストとして独立
2010年~2018年までディズニーアートの制作に携わる
1美人画コンセプト
流動する境界線=Edge / input とoutput
現代社会において、美や価値観の基準は急速に多様化し、その境界線=エッジは曖昧さを増しています。
均衡と不均衡、内と外、意識と無意識、感覚と知性といったかつて明確に分かれていた概念は、今や相互に浸食し、混ざり合い、
新たな形を日々更新し続けています。
ソーシャルメディアやインターネットを通じた情報共有が容易になり、個々の自我と他者との境界線=エッジがこれまで以上に曖昧になっています。
個人の意見や感情が瞬時に広がり、多くの人々と共有されることで、自分の考えや価値観が他者からの影響を強く受けやすくなっています。
さらに、オンライン上での匿名性や複数のアイデンティティを使い分けることが可能な環境は、自己の一貫性を保つことを難しくし、他者との区別が
つきにくい状況を生み出しています。
顔は、五感を通じて外部の情報をインプットする器官であり、同時に感情や思考を外に表現するアウトプットの器官でもあります。
さらに現代では、単なる表情や容貌を超え、複雑化したコミュニケーションや自己表現の象徴としての機能も有します。
技術の進歩により現実と虚像の境界線は混じり合い、現実と非現実さえ見極める事が困難な、常に変動し続ける様を視覚的に表現し、境界線=エッジ
を超えて織りなされるこの対話が、新しい感覚の可能性を開き多層的な側面を再発見できる機会になればと考えます。
2 新作抽象画コンセプト
流動性=Flow
このシリーズは、森羅万象—宇宙に存在するすべてのもの—をテーマとしています。
人間が体験する病は、一見すると個々の身体や感覚に閉じた出来事のように感じられます。
しかし、病気を通じて、私たちの存在が、体内で無数に繋がる細胞、神経、血管という「小宇宙」の中で起こる複雑な相互作用の一部であり、
森羅万象の一端であることを強く意識するようになりました。
私のアートは、その感覚を視覚化する試みです。
様々な色で描かれる抽象的な表現は、体験から得た深い感覚を反映しています。
特に「侵食」「膨張」「拡大」「溶解」といった概念に加え、「Flow 流れ」というテーマを通じて、身体に与える影響と、それが私たちの存在を
どのように変化させるかを描き出しています。
エネルギーや感情が絶えず流れ、どこまでも広がり、溶け合い、最終的にひとつの大きな循環の中で再構成されていく姿を描写しています。
私たちは森羅万象の一部として、絶え間ない「Flow 流れ」の中にあり、他の存在や現象と相互に影響し合いながら変化し続けています。
病気体験を通じて得たこの深い認識を、このシリーズでは描いています。
すべての生命が繋がりあい、共鳴し、そしてその中で生まれる痛みや喜びもまた、この宇宙の流れの一部であることを示しています。
この一連の作品群は、観る者が自身の存在や生命の「Flow 流れ」を再考し、森羅万象の一部としての自分を再発見する機会となることを願っています。
川口 絵里衣
Elly Kawaguchi
@ellykawaguchi
https://www.kawaguchielly.com
青森県出身。
アパレルファッションデザイナーを経て、2017年よりペン画家として活動開始。
身近な画材であるボールペンをメインに使用し、瞬間的な表情や移ろいゆく感情を 作品に反映させている。
緻密な線と点で全体を構成し、人により見えるカラーや柄が、一つの作品から多種多様な感受性を与えることが
できるよう制作。繊細な人物画を描くと共に近年はストリートカルチャー要素を含むスカル作品を制作している。
渡邉 城大
WATANABE Kunihiro a.k.a. JohDai
@johdai_p_a_pic
WATANABE Kunihiro @johdai_p_a_pic
世界三大コミック(日本漫画、バンド・デシネ、アメリカンコミックス)のうち白黒表現を主体としているのは日本漫画の特性である。
葛飾北斎の北斎漫画をルーツに、浮世絵から派生して進化してきた日本漫画には線による表現や余白の美学など、浮世絵の血を確かに受け継いでいる。
「浮世」という言葉には「現世」や「移りゆく世の中」という意味があり、「浮世絵」とは江戸時代の画家が当時の技法で当時の様子を描いた絵である。
そこから派生した日本漫画の技法で現代を描くことを「現代浮世絵/Contemporary Ukiyo-E」と定義して創作している。